レストラン・居酒屋・喫茶店などの飲食店ではインスタグラムは強力な宣伝ツールとなり得ます。
また、宣伝といってもほとんどが無料の機能での利用となっています。
今回は、インスタグラムでの集客についての利用方法を初級編、中級編、上級編と分けてわかりやすくお伝えします。
ちなみに、インスタグラムの利用者は20代~40代の女性が中心になります。
若い人は男性も利用が多いです。
例えば、「定年退職者に集まって欲しい」などとなると、インスタグラムより、Facebookなどに取り組む、又は雑誌に掲載する方が効果的ということになります。
初級編
まずは、インスタグラムを知って、ビジネスアカウントを開設し、誰に向けてどんな内容を発信していくか決めることからはじめましょう。
インスタグラムにおける集客は主に写真や動画を配信することで、見てもらっている方に「いいね!」を押してもらったり、お気に入りに登録(フォロー)してもらったりし、認知を広げていきます。
フォローしてくれた方をフォロワーと呼び、フォロワーの数が多いほど集客力は高くなります。
写真や動画を見てもらうには、ハッシュタグ(#)というキーワードを入れ、インスタグラム内でのキーワード検索や類似キーワードで引っかかるように工夫する必要があります。
ビジネスアカウントでできること
インスタグラムでは、通常の個人アカウントだけでなく「ビジネスアカウント」というものがあります。
企業のサービスを宣伝したり、認知度を高めるためにも役立つアカウントです。
このビジネスアカウントは企業にはメリットが多く、広告出稿以外は基本的に無料で取り組めます。
ビジネスアカウントでできる3つの機能
- ビジネスプロフィール
- インサイト
- 広告出稿
ビジネスプロフィールを登録することで、ユーザーがより簡単に企業とコンタクトを取れるようになる点は大きな魅力です。
直接連絡できるようなボタン(電話やメール、予約)の設置も可能になります。
またお店の位置などを掲載することもできるようになります。
インサイトでは、表示回数やクリック数などの数字状況を確認できるようになります。
どの投稿がより多くのユーザーに見られているかを知ることにより、お客様の興味の対象を把握することができます。
具体的には下記の情報が得れます。
インプレッション | 投稿や広告が表示された回数 |
リーチ | 投稿を見たユニークユーザー(一定期間内にサイトを訪れた利用者)数 |
エンゲージメント | 「いいね!」「フォロー」「コメント」「保存」などのアクション数 |
プロフィールビュー | プロフィールの閲覧数 |
保存 | 投稿を保存したユニークユーザー数 |
フォロワー属性 | フォロワーの性別、年齢層、エリア、アクセス時間帯 |
Webサイトクリック数 | プロフィールに記載されている「リンク」がクリックされた数 |
メールアドレスクリック数 | プロフィール下部に記載の「メール」がクリックされた数 |
ビジネスアカウントの取得方法
まずはインスタグラムのアプリをダウンロードし、「新しいアカウントを作成」します。
インスタグラムでは、個人も法人もアカウント開設のやり方は同じです。
・電話番号もしくはメールアドレスで登録。
・名前とパスワードを登録。
・ユーザーネームの設定。投稿のたびに表示されますので、お店の名前などが良いです。
既にアカウントをお持ちの方はログインするだけです。
アカウントを開設したら、次はアカウントのプロフィールページの設定です。
プロフィールページは見られやすい部分でもあるため、わかりやすく、情報をシンプルに伝えます。
写真や公式サイトのURLは必須です。
ビジネスアカウントへの切り替えはアカウントの画面の「プロアカウントに切り替える」を選択します。
・アカウントページを開いて、右上の3本線(メニューボタン)をタップ。
・歯車マークをタップし、設定画面に進みます。
・「アカウント」をタップして、青字の「プロアカウントに切り替える」を選択。
・クリエイター又はビジネスのアカウントタイプを選択し案内に沿って進みます。
これで切り替え完了です。
アカウント作成後にまず取り組むべき事4点
アカウントが作成出来たら、あとはジャンジャン投稿していくだけ。
でも、ちょっと待ってください。
SNS全般に言えることですが、
・誰に向けて投稿するのか?
・何を投稿するのか?
・どんなペースで投稿するのか?
・何の為に投稿するのか?
が、はじめると結構皆さんぼやけてきます。
これらがはっきりしないと、何も伝わらない投稿を繰り返し、
反応もなく、労力ばかりがかかり疲弊してしまいます。
ペルソナの設定
誰に見てもらいたいのか?
「みんなに見てもらいたい」という答えが返ってきそうですが、
”みんな”というのは今どき誰にも刺さりません。
「あなたに知って欲しいんです!」と特定の人をイメージして、その人に呼びかけるような、訴えかけるような、気に入ってもらえるようなものを投稿します。
特定の人とは、あなたがいま、一番来て欲しいと思うお客様です。
例えば、
・30代独身のOLで金銭的にも余裕があり、様々なサークルにも所属している活発な人。
だったり、
・27歳男性、仕事はそこそこ覚えて軌道に乗りつつある。一人の男性として「自分のお気に入りのお店」を探している。
など
投稿内容を決める
投稿内容は最重要です。
ここを押さえておかないと、知らない間に「何でもいいから、とりあえずアップしておこう」となってしまいます。
特に意識したいのは、
- 料理内容を伝える
- お店だから知り得る情報を伝える
- 特典などの情報を伝える
- お店やスタッフの雰囲気を感じさせる
- オーナーや店長の人となりを感じさせる
- お店のブランドイメージを意図的、計画的に伝える
ハッシュタグの活かし方
ハッシュタグは、お客様に検索して見つけてもらう際のキーワードになります。
1投稿30個まで付けられますが、お客様に検索してもらいやすい「見つけてもらう用ハッシュタグ」を意識しましょう。
入れておきたいのは
- 店名にちなんだオリジナルハッシュタグ
- 料理名、食材の名前のハッシュタグ
- 店舗の所在地や地名のハッシュタグ
フォロワーを増やすために
投稿を始めたら、当然ですが見てくれている人を増やしたいですよね。
しかし、ここでも上で述べた「誰に、何を、何のために」は忘れないようにしてください。
よくやりがちなのが、受け狙いや映え狙いのお店とは全く関係のない動画などを投稿し、取りあえずフォロワーを増やすという方法です。
でも、これでは来て欲しいお客様に来店頂くことはできません。
投稿内容によれば、逆効果になる場合もあります。
順当に考えるなら下記の3つを実直にしていくしかありません。
- フォローをしてフォローバックを狙う
- 接客やチラシ、店内ポスターなどリアルな接点からフォロワーになってもらう
- ハッシュタグから見つけてもらう
「最初は多少費用が掛かってもいいので、ある程度一気に集めたい」という場合には
インフルエンサーに依頼し、来店してもらい料理の試食などをしてもらうことで、インフルエンサーからの誘導を得ることができます。
また、フォロワーが少ないと思われるのがお店のブランディングにとってマイナスな場合は、
フォロワーを増やすための有料システムがありますので活用するのも良いかもしれません。
「インスタグラムのフォロワー購入サイト」で検索すれば様々なものが出てきます。
どうせなら日本人フォロワーが購入できるサイトにさらた方が効果があります。
ただし、いつまでもこれを続けるのではなく、あくまでも初期の数ヶ月だけにすることをお勧めします。
中級編
中級編では、インスタグラムのそれぞれの機能について使い方を知って、使い分けしていきましょう。
また、インサイトという機能を利用し、各種データを見ることで、
フォロワーに対してどう取り組むべきかを知り、改善していきましょう。
インスタグラムの投稿機能には、通常の写真投稿以外に下記のものがあります。
ストーリーズ
スライドショーのような形式で画像や動画を投稿できるインスタグラムの機能で、表示時間は3秒ごとに切り替わります。
フィード投稿が正方形であるのに対して、ストーリーズはフルスクリーンで表示される点が特徴です。
ストーリーズは投稿後24時間後に自動的に削除されます。
写真やショート動画を上げることで、日常の瞬間をシェアし興味あることをより身近に感じてもらうことができます。
ストーリーズは、主にフォロワーに向けて投稿されます。
フォロワー限定投稿ではありませんが、ストーリー投稿の通知がフォロワーの画面にのみ表示されるため、結果的に視聴者はフォロワーが中心になります。
リール
最大90秒の長さまで録画できる動画投稿です。
動画はスマートフォンの画面いっぱいに表示されます。
リールを投稿し、ストーリーでシェアするという方法もあります。
LIVE
ライブ配信。事前にカウントダウンスタンプを使って、放送日時を告知しておきます。
その時しかできないライブ感を出すことで、ファン作りになります。
Instagramインサイトで全体的な傾向やパフォーマンスの確認をする
Instagramインサイトは、フォロワーの全体的な傾向とコンテンツのパフォーマンスが確認できます。
作成した各投稿やストーリーズ、動画、リール動画、ライブのインサイトを取得してそれぞれのパフォーマンスや利用者のアクションなどが確認できます。
インサイトは無料で、ビジネスアカウントとクリエイターアカウントでのみ利用できます。
上級編
上級編では、多少お金をかけたり、手間をかけたりすることで、
フォロワーを増加を見込んだり、フォロワーの顧客化を図りましょう。
広告宣伝をうまく使いこなす
広告ツールを利用して、見せたい写真・動画へ顧客を誘導することができます。
また、実際の広告を作成することもできます。
広告は見てもらいたい人を年齢や性別、住まいなどの基本情報だけでなく、ユーザーの興味関心やライフスタイルなどで絞り込み配信ができるので効率的に広告を出すことができます。
顧客と対話するInstagram Directの利用
Instagram Directを利用してストーリーズでのインタラクションや質問に 対応し、コミュニティとの関係を構築することができます。
よくある質問への自動 返信を作成しておけば時間を節約できるだけでなく、質の高いカスタマー サービスを簡単に提供することができます。