地方創生で地域のまちおこしにおいて、国内旅行者のみならず、
インバウンドの取り込みを図られるところが増えています。
インバウンド客はその旺盛な購買力と平日・休日を問わない訪問により、
地域に潤いを与えてくれる可能性を秘めています。
ここでは、”まちおこし”に役立つインバウンドの観光促進策について示していきます。
どれか一つについて取り組むのではなく、
少しづつでも良いので、全体的に取り組みを実現していただければと思います。
地域の魅力を再発見し商品にする方法
地域の魅力を再発見するということが、地元の方にはなかなか難しい取り組みとなります。
というのも、その地の方にはそこに居ること、そこで食べるもの、そこで語らうことが
全て当たり前のことだからです。
しかし、それらは全て海外の方にとれば新鮮で、非日常なのです。
この非日常をいかに商品にしていくかが取り組みどころとなります。
自然や伝統文化を生かす場合は特にガイドの養成がキーポイントとなりますが、
最初から多言語でペラペラ話せることを必須にしてしまうと行き詰ってしまいます。
海外の方は完璧は求めておられません。
できることから、片言づつでも話せるようになれば通じ合うものができてきます。
自然の美しさを活かす
よく地方の方から「私たちのところには何も無いから・・・」
と言われます。
でも、本当に何もない所なんてこの地球上には無いと考えます。
何も無いなら、その”何も無い”が魅力的な商品になり得ます。
自然が豊かな小さな町なら、その美しい景色を前面に出しましょう。
例えば、季節ごとの自然のイベントを開催したり、
自然散策のガイドツアーをすることで、
訪れる人たちに特別な体験を提供できます。
写真コンテストや自然をテーマにしたワークショップも人気です。
伝統文化を紹介する
地元ならではの伝統や文化、歴史を紹介することも大切です。
伝統的な祭りや工芸品、料理教室などを通じて、
訪問者にその地域の文化を体験してもらいましょう。
歴史についても掘り起こせば時代に応じた様々な出来事が見えてくると思います。
それらを紐解き、つなぎ合わせてものがたりにするのも伝わりやすさの工夫になります。
地元の人々が案内する文化ツアーや物語のあるスポット巡りがおすすめです。
地域産品を活かしたおもてなし
町の農産物や特産品を活用したレストランやカフェ、お土産品を作りましょう。
新鮮な地元の食材を使った料理は、
観光客にとって忘れられない思い出になります。
市場やフェスティバルで地元の食品を紹介するのも良いですね。
メニューには多言語化するだけでなく、料理写真で見せ、
番号を付けるなどしてオーダーしてもらいやすい工夫をすることも忘れずにしておきたいポイントです。
交通アクセスを良くする
ここは行政でないとなかなかできにくいところではありますが、
まずは交通機関をまとめてみるなどの情報整理や地図作成、
距離や移動時間などアクセス自体を良くするというよりも、
来てもらいやすくなる工夫をすることはできます。
情報をわかりやすく提供
町までのアクセス方法や、町内の移動手段についての情報を、わかりやすく案内しましょう。
バスや電車、レンタカーの情報をウェブサイトやパンフレットで提供することが大切です。
外国語での案内も忘れずに。
各バス停に大きく番号を付けると海外の方にもわかりやすくなります。
特別な交通サービスを設ける
訪問者が多い期間には、シャトルバスやレンタル自転車サービスを増やしましょう。
また、特定の観光スポットへの直行便や割引きっぷなども訪問者を増やすのに役立ちます。
特区を設け、ベロタクシーや電動カートを走らせるのも魅力を引き出す一つになります。
駐車場の充実
車で訪れる人のために、便利な駐車場をたくさん用意しましょう。
駐車場も地図でわかりやすく表示させる工夫を!
特に大きなイベントの日は、河川敷や空き地など
一時的な追加駐車場も考えておくと良いでしょう。
イベントを企画する
いきなり継続的なツアーなどでのインバウンドの受入は難しくても
単発のイベントを利用して地元の方とインバウンド客との交流を図る機会を設けるのも大切です。
季節ごとのイベント
桜の時期には花見イベント、秋には収穫祭、冬にはイルミネーションなど、
季節に合わせたイベントを企画しましょう。
それぞれの季節に合わせた特色あるイベントは、繰り返し訪れたくなる魅力を作り出します。
地元の人々と協力する
イベントの企画や運営には、地元の人々の協力が必要です。
地元のグループや学校、企業と協力して、地域全体で盛り上げるイベントを作り出しましょう。
まずは地元で盛り上がってもらって、
そこにインバウンド客も参加してもらうイメージで取り組む方がお互いが楽にできます。
メディアを活用して宣伝
イベントの情報は、新聞やテレビ、SNSなどさまざまなメディアを通じて広めましょう。
地元の人々のブログやインスタグラムなど、個人のSNSも活用すると良いでしょう。
インバウンド客の誘客の工夫がなされていれば
地元メディア取り上げてくれる可能性は高まります。
宿泊施設を充実させる
観光客のニーズに合わせた宿泊施設
家族連れやカップル、一人旅の人々まで、さまざまなニーズに応える宿泊施設を用意しましょう。
小さな民宿から快適なホテルまで、幅広い選択肢を提供します。
各施設が個別に取り組むだけではなく、
地域一丸となって様々な宿泊施設を紹介できるシステムがあるとなお良いです。
地域の魅力を活かした宿泊体験
伝統的な家屋を改装した宿や、自然の中でのキャンプ体験など、
その地域ならではの宿泊体験を提供しましょう。
地元の食材を使った食事や、地元の文化を体験できるプログラムも人気です。
予約システムの整備
宿泊施設の予約が簡単にできるよう、オンライン予約システムを整備しましょう。
外国語対応も忘れずに。
地域全体で情報を共有する
地域情報センターの設置
観光情報センターや地域情報センターを設置し、
訪問者にとって必要な情報を一箇所で提供しましょう。
地図やイベントの情報、交通手段などをわかりやすく案内します。
地域のネットワークを強化
地元のビジネスや団体、住民が情報を共有し、協力して観光客を迎え入れる体制を整えます。
定期的なミーティングや情報交換会を開くことで、地域全体の連携を強化しましょう。
観光客のフィードバックを活用
訪問者からの意見や提案を積極的に収集し、それをサービス改善に活用します。
アンケートやオンラインレビューをチェックし、訪問者の声に耳を傾けましょう。