ChatGTPをはじめとするAIが登場し、「仕事が取られる」や「失業するのでは」といった話、また逆に「生産性が格段に上がる」や「人間本来の仕事が快適にできる」といった両極端な話を耳にする機会が増えました。

AIとは、過去のデータを基にしていますので、過去のもの、前例があるもの、正解があるものを得意としています。またそれらについての処理能力はずば抜けて早いです。
方や、人間は、AIに比べると未来を見据えることができる、見えないものでも直感や感情で判断できるなど創造性を活かすことが得意です。

これらの要素を鑑みて、上手くAIと付き合う方法を考えて行ければと思います

こちらがAIと人間の得意分野を対比した表

分野AIの得意なこと人間の得意なこと
データ処理大量のデータを高速で処理するデータの背景や文脈を理解し解釈する
パターン認識画像、音声、テキストパターンの迅速な識別複雑なパターンや微妙な違いを感じ取る
決定作成規則に基づいた迅速な意思決定不確実性のもとでの直感的かつ柔軟な意思決定
言語処理複数言語にわたる迅速な翻訳隠喩やイディオムの理解、感情的なニュアンスの捉え方
クリエイティブ作業パターンに基づいたアイデア生成、アート作品の生成独創的で感動的なアート作品やアイデアの創出
感情認識表情や声のトーンから基本的な感情を識別する深い感情の共感や複雑な感情状態の理解
身体活動繰り返し作業や精密作業の自動化細かい手作業の技術、運動能力、対人スキル

この表は、AIと人間がそれぞれの分野でどのように優れているか、またどのような制限があるかを示しています。AIは処理速度やパターン認識において人間を上回ることが多いですが、創造性や感情的な理解に関しては人間が大きな強みを持っています。

AIによる大きな変化

AIが出る前、インターネットが出てきた時代。これも人々にとっては革命的変化で人類にとって発展とも脅威ともなりました。

インターネットにより、個人が得れる情報が爆発的に増え、情報の民主化ということが起こりました。

情報の民主化は、誰でもどこでもありとあらゆる情報がすぐに手に入る状態となり、専門職が失われたり、マスメディアの衰退、パブリシティの変革などをもらたしました。

今回はAIですが、分析・洞察までもが誰でも広く一般的にできるようになり、分析・洞察の民主化といえるかと思います。

また、人の手ではでき得なかった膨大なデータの処理が可能となり、ブロックチェーンをはじめとする技術も飛躍的に伸びていくと思われます。

AIを使う際の注意点

大変便利なAIですが、下記の点に注意しておかないと大変なことになりかねません。

知ったかぶりをする場合もある

AIはまだまだ不完全です。善悪の判断や真実とウソの判断などはできません。
どっかで得た知識をそのまま表現する場合もありますので、人間でいえば「知ったかぶり」になります。
また、ネット上にはウソの情報が大量に流出しています。これに左右される場合もあります。
AIだからと全てをうのみにするのはやめましょう。

責任は取らない

上記について、ウソの情報を伝えても、何も責任は取ってくれません。
ChatGTPなどはそもそもアカウント作成時に「私は事実を正確に繁栄せず間違った出力を生じる可能性があります」と断りを入れています。
重要な情報は必ず裏を取るようにしましょう。

情報漏洩の可能性

ChatGTPをはじめとするOpenAIはその名の通り、オープンです。こちらが入力した情報をよそで使われる可能性も十分にあります。基本的に外部企業とも連携していると心得ましょう。

自分や自社(社内)事情は得意でない

これからどんどんAIが進むにつれて、自分用や自分の個性、趣味、好みなどを理解したうえで返答してくれるようになるでしょうが、現在のところプロンプト(命令・質問)をよほど丁寧に正確に漏れなく書かない限り、一般論的な返答になります。

心情は察してくれない

泣いても、怒っても、今のところAIはそこまで察してくれません。

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